写真は私が染めた挽粉染めのネクタイです。
用いた布は
日本を代表する生地の一つである加賀白山紬
染めは和の技法である挽粉染め、
用途は洋装です。
染色は時代のニーズと共に
染めるものも変遷してきました。
ネクタイは洋から伝わりましたが、
今や日本人の生活に
深く入り込んで久しいので、
もはや和の文化とも言えます。
「文化の国風化」と
学校で習ったような気がします。
そういう観点でみれば私の作ったネクタイも
国風化の過程にあるのかもしれない。
文化、芸術、工芸等も
基本的には世界双方向で伝播しますから
一方通行はあまり無いのです。
世界の文化、芸術、工芸等は、
お互いの良いところを吸収、
あるいは融合し合いながら
其々の地域で独自の発展を
遂げてきた
歴史でもあると思います。
今、仕立て上がってきた
ネクタイを小さな工房で眺めながら、
そんな壮大なことを想像して
楽しんでいます。

