一般的に伝統的工芸作品には
それに相応しいサイズがあるように思います。
一方、※1工芸美術の作品サイズは自由なのです。
写真は私が制作した工芸美術の作品です。(題名 きらめき)
光の神秘、美しさを表現するために技法を自ら考案して制作しました。
この作品は比較的大きなサイズで縦200㎝×横130㎝です。
私は小さなサイズの作品を制作するときでも
質・強さ・美しさ、表現のスケールで負けないものを
目指したいと考えています。
逆に大きな作品を制作するときには、
小作品の持っている大宇宙を凌駕する作品を
作らねばならないという思いで制作しています。
工芸美術作品はサイズではない。
伝統工芸作品には相応しいサイズがある。
どちらも工芸の範疇というならば両者は背反しているようで、
どちらも正しいのです。
だから工芸美術と伝統工芸という2足の草鞋を履く私にとって
作品のサイズは実に面白いのです。
※1工芸美術:工芸の制約を取り去って、
または工芸の優れているところは取り入れつつ、
自由に発想して芸術作品を制作。