写真は私が染めた手染めのポケットチーフです。
プリントの染めとは異なる美しさ、
それはフリーハンドで描く手染めのポケットチーフ。
手染めの美しさは、染料液が白生地に染み込んで滲み、
布の中を三次元に広がって、
染み渡ることによる、滲みと破墨の美しさだと思います。
一方、布の特徴は、軽く、畳めば小さくなり皺にもなる、
皺は布の美しさの一つです。
また、風にそよぎ、透過光で見れば透明な美しさがあります。
私は、そうした布の美点と染料の透明感や滲みが融合して
一つの美が生まれると考えています。
その染色美を僅か30㎝角の小さなポケットチーフの中に凝縮しました。
この小さなシルクの布は、胸に挿すときは見える部分は更に小さくなり、
僅かに覗く色が、ファッション全体のアクセントになり得るのは、
染めが放つ美意識の魅力があるからだと思います。
私は、スーツやカジュアルなジャッケット・シャツを買ったときには
それに合わせてポケットチーフを染めて楽しんでいます。
読者の皆様、一度こういう手染めのポケットチーフを挿してみませんか?
きっと新しいお洒落が生まれると思います。
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