友禅 シルク 大判スカーフ 作品名 bloom 制作途中
世界には素晴らしいスカーフは数多ありますね。
どれも、とても美しくて魅力的ですね。
その多くは美しいプリント染色されています。
プリント染色の色の美しさは発色が鮮やかなのが美点です。
プリントはなぜ、そのように綺麗な発色をするのでしょうか?
それは、布の表面だけを染めていることに起因するのです。
なぜ布の表面だけを染めると鮮やかな発色になるのでしょうか?
それは、染まっていない布の白い層が鏡のようになって光を反射し、
布の表面にある染料を透過して私たちの目に飛び込んでくるからなのです。
例えば、色付きセロファン紙を透過光で見た時の透明感、あの美しさです。
プリント染色に対して、私は作品を制作するときには、
染料液を布の裏までしっかり浸透させる手染め
(染料液を刷毛でしっかりと浸み込ませて染め)にこだわっています。
なぜ、その染め方で制作をするのかと申しますと
プリント染色とはまた異なる個性の発色に魅せられているからです。
それは淡くて鮮やかな色でも、渋くて濃いでも、色に芯があり、重くて鮮やか、
しかも華やかさと、気品があるのです。
まさに日本の色には、そういう美しさがあると思います。
私が手染めのシルクのスカーフを作りたいと思ったのは、
伝統染色の感性と手染めによる発色の美しさを現代の物作りに活かし、
世界一流スカーフの、あの美しさに肩を並べられる日本が誇れる日本のスカーフを
世に送り出したいと思っているからなのです。
この他にもいろいろスカーフを染めていますので
美術スカーフにご興味がある方は一度覗いて頂けましたら幸いです。
https://sirakawasome.base.shop/