日展出品 陽ざし
白は究極の美である。
染め物をしていていつも思うことがあります。
白生地は只それだけで美しい。
下手に染めることなら染めないでそのままにしておきたい。
でも私は染色家なので、染めないわけにはいかないのです。
布を染めるということは布の白い美しさを凌駕するものでなくてはならない。
美しい布を未熟な自分が染料で汚すようなことがあってはならない。
生地のその白い美しさに負けない染めをしなければならない。
更に言えば白の美と共存できる染めができれば幸せです。
そういう想いで日展等の作品を長年制作しています。
誰もが未だ見たことがない染色を目指して探求は続く。