写真は宝塚染色アトリエに掛けるために
暖簾的な要素をもった
タペストリーを染めました。
左を上にした縦使いを
基本デザインとしましたが
横にしても美しい
2wayのロングタペストリーです。
生地は麻生平という
野趣あふれるものを選びました。
染め工程では、
文字の部分を白く染め抜くために
蝋を溶かして筆描きをしました。
麻生平の糸は太く、織りが粗いので
文字のアウトラインは微妙に揺らぎ
それが良い効果となりました。
地色は宝塚市の自然をイメージする
上品で深いグリーンを選びました。
花のみちに咲いていたスミレも添えました。
冒頭でも述べましたが、
宝塚染色アトリエ用に
なぜ暖簾ではなく、
タペストリーを染めたのかと申しますと
当染色アトリエでは
スカーフ・ストール・ポケットチーフ等を
制作しておりますので
和よりも洋のイメージのタペストリーの方が
その表現に適していると思いました。
昨今、
お店のイメージによって、
また取り扱う商品によって
暖簾とタペストリーとを
使い分けされている店舗も増えてきました。
この暖簾的な用途を持つタペストリーは
現代にフィットした新時代の暖簾として
重宝されています。
この様なタペストリーは
お店のイメージを表現する自由度も高いので
今後、益々
活躍の域を拡げていくことと思います。

